髪の健康のためにできること

本来、健康な髪は3~5年のサイクルで、成長する周期と後退する周期を繰り返している。
成長期の髪の毛は1日約0,3ミリずつ伸び、1ヶ月で1センチほど伸びる。
伸び続けた髪の毛はやがて「退行期」と呼ばれる毛根が収縮する時期を迎える。
この時点で髪の毛の成長は終わり、その後「休止期」と呼ばれる3~4ヶ月 間の休みの時期に入る。
「休止期」既存の髪の毛の下から新しい毛根生まれ、新たな「成長期」を迎え、古い毛が抜け落ちるというライフサイクルになる。

一般的に健康な成人の場合、髪の毛は約10万生えており、1日40~50本ほど抜け落ちている。
脱毛や抜け毛の増加は生活習慣の乱れやストレスといった原因で「成長期」と「退行期」のサイクルが崩れることで起こる。
さらに、20代後半から30代にかけて分泌量が高まる男性ホルモン内の「テストステロン」という成分が髪の毛の成長を後退させることが近年の研究で明らかにされた。
男性にとってはまさにダブルパンチというわけだ。

まずは不規則な生活習慣を見直すことが第一歩と言える。
最も重要なのは睡眠時間で、特に夜10時~深夜2時は細胞が活性化される「ゴールデンタイム」と呼ばれ、この時間帯の睡眠ははずしてはならない。

シャンプーって毎日したほうがいいの?

頭皮の毛穴からは常に皮脂が分泌されており、気温や湿度、日光などにより分泌量はさまざまだ。
汚いものと思われがちだが、実は細菌や外的刺激から頭皮と髪の毛を保護する働きを持っており、過度の洗浄は逆に髪のダメージや頭皮荒れなどのリスクを高める場合がある。
かといって、長期間放置してしまうと悪臭や抜け毛の原因に繋がる。

重要なのは「洗いすぎず落とし過ぎず」であり、夏場と冬場の分泌量が増える季節を除いては2日に一度ほどのシャンプーが最適とされる。

数十年前までは2日、3日に一度程度のシャンプーがスタンダードで、中には一週間に一度という家庭もあった。
1980年代後半からさまざまな家庭用シャンプーの普及により、その周期が短くなり、今や毎日のシャンプーが当たり前となった。
しかし、同時に薄毛やダメージといった髪の毛のトラブルが激増した。
原因として1日のシャンプー回数の増加(朝シャンプーを含む)と生活習慣の変化の二点があげられ、
シャンプー剤の成分が原因とも言われているが、現在では改良され、市販のものでも上質な成分が使われるようになった。
もともとシャンプーの習慣が一般的ではなかった時代と現代を比べるとトラブル件数は明らかに増加していることから、先にもあるように「洗いすぎず落とし過ぎず」が髪の毛と頭皮にとって最適と言えるだろう。